田村ゆかりさんの「宵待ちの花」 について
はじめに
本記事は、田村ゆかりさんの「宵待ちの花」を聴いた感想と妄想を備忘として記すものです。
※私はあまり田村ゆかりさんに詳しくないです
「宵待ちの花」との出会いと第一印象
私はTwitterのTLに流れてきた曲を適当に聴くのが趣味の一つなのですが、フォロワーが田村ゆかりさんのバラードのオススメとして宵待ちの花を挙げているのを見かけ、なんとなくSpotifyで聴きに行ってみました。
(アルバムで登録されてるしアーティストに飛べるし歌詞見れるしツイート出来るし人気曲機能ありがたいし本当に便利ですねSpotify)
取り敢えず何も考えずに一度聴いてみて欲しいです。
初めて聴いた私の感想は、「声が柔らかくて曲もしっとりしてて気持ちいいバラードだな」くらいのものでした。よくあるバラード、とすら思っていました。
※この時点では、歌詞を殆ど気に掛けていませんでした。
(少し脇道に逸れます) Interlude 〜aqua〜との出会いと衝撃
初めて宵待ちの花を聴いた後、自動再生でアルバムの次曲であるInterlude 〜aqua〜が流れてきました。
そちらの曲自体についての詳細は以下の記事で書いていますが、
衝撃でした。
- 声優のアルバムの中に間奏曲があること
- 曲タイトル、アルバムタイトル、この歌、だけでも情景が凄まじくイメージできること
- 声だけから成ること
…などなど。
田村ゆかりのInterlude 〜aqua〜 https://t.co/YfKjhuDjyA
— スイカのお寿司 (@must2step) 2020年2月10日
「銀の旋律、記憶の水音。」というアルバムの中の間奏歌。すごい。声のみ。
声しか無いけど、いや声だけだからこそ思い浮かぶ美しい情景がある。アルバムの中のただの曲調の転換点としてだけじゃなくて、そこに物語が思い浮かぶ。すごい。
そして考えました。
『このレベルの曲が入ったアルバムの中の一曲が「よくあるバラード」 だなんて事があるのか…?』
何か自分が重大な見落としをしているような気がした私は、改めて「宵待ちの花」を聴くことにしました。
以下、宵待ちの花についての当時のツイート
オタクのツイート見て田村ゆかりの宵待ちの花聴いて、自動再生でそのままInterlude aquaが流れて「ハ?interlude?!」で気になってアルバム全部聴いたら世界観強すぎワロタになってる所です
— スイカのお寿司 (@must2step) 2020年2月10日
(バラードよりaqua以後の曲たちが今んとこ刺さってる
宵待ちの花、曲自体はそこまで刺さらなかったんだけど歌詞と曲順ヤバくない?
— スイカのお寿司 (@must2step) 2020年2月10日
宵待ちの花、歌詞見ながら聴くの楽しすぎる
— スイカのお寿司 (@must2step) 2020年2月10日
宵待ちの花の構造頭おかしすぎて涙出てきた
— スイカのお寿司 (@must2step) 2020年2月10日
「宵待ちの花 解説」でググっても何も出てこなくて唸ってる
— スイカのお寿司 (@must2step) 2020年2月10日
宵待ちの花 曲中水滴音と指パッチン音が鳴ってるんだけど、これ涙の暗喩よね。天才か…? ただ涙を表すなら水滴音だけで良いはずだけど、指パッチンは水滴の落下に次ぐ反響音のように聞こえる。天才か…? ではそもそもなぜ反響音があるかと言えば、部屋で一人で泣いているから。…天才か?
— スイカのお寿司 (@must2step) 2020年2月10日
承前
— スイカのお寿司 (@must2step) 2020年2月10日
曲中1番は主に外を歩いていて、2・3番は家で夜を過ごしている。水滴音と指パッチンは曲中だいたいずっと鳴っている。…外で反響音はおかしくないかとも思えるが、曲中で家の中のシーンの方が多いからあまり違和感は無い
承前
— スイカのお寿司 (@must2step) 2020年2月10日
寧ろ歌い出しの「君と居ると楽しい、君は私は支えてくれた」の時でさえ水滴音と指パッチンが鳴り続けているのは、明るいシーンに悲しみの陰を潜ませる良い伏線になっているように思える
伏線と言ってしまうと単純だけど、楽しいシーンですらこの水滴音を鳴らしてるのは、「楽しいけれど心の何処かに不安と悲しみがある」とか「楽しさより悲しさの方が感情として強い」とかのメッセージを感じる
— スイカのお寿司 (@must2step) 2020年2月10日
この曲、歌い出しから最初の「目に染みる」までの歌詞には悲しみなんて微塵も無いのよね。そこにこの水滴音を配置するだけで物語的に凄まじい厚みが生まれている
— スイカのお寿司 (@must2step) 2020年2月10日
この曲の歌詞と曲マジで天才としか思えん。曲と歌詞どっちが先に生まれたんだこれ。
— スイカのお寿司 (@must2step) 2020年2月10日
「水滴音と指パッチン」が「涙と反響」じゃなかったとしたら指パッチンが「”君”もまた"私"と同じように涙している」とか解釈出来るけど君の内心殆ど描かれてないしまぁ違うだろう、と除外
— スイカのお寿司 (@must2step) 2020年2月10日
今まで曲の歌詞を真面目に考えた事殆ど無かったんだけど、もしかして世界にはこのレベルの歌詞がゴロゴロ転がってんのか…?
— スイカのお寿司 (@must2step) 2020年2月10日
宵待ちの花 一番の歌詞後半
— スイカのお寿司 (@must2step) 2020年2月10日
「夏の夕陽が目にしみる まぶた描く宵待ちの花」
って
「今日もまた夜になって君と離れなければならない事を思って、悲しみに涙ぐんだ」のを君にバレないように「夕陽が目に染みる」って言い訳して目を瞬かせてる
って事だろうか
承前
— スイカのお寿司 (@must2step) 2020年2月10日
かつ、「会えない悲しみのせいで涙が出た」事を自覚するのがつらいから夕陽のせいにしてる側面もあるでしょこれ。たった2行に詰め込まれてる情報量がすごすぎる…
2番
— スイカのお寿司 (@must2step) 2020年2月10日
前部 「君に会えない夜は、とても時間が過ぎるのがゆっくりに感じる。そして君の事を思い出しながら、夢に落ちる」
後部 「この気持ちに気付いてほしくて君へと手を伸ばした」
ラスト 「月明かりを消す前に」
承前
— スイカのお寿司 (@must2step) 2020年2月10日
おっアプローチ出来たのか!と思ったらなんと夢の中のお話ですよ…なんなんだよ…天才かよ……しかもそこまで行ってやっと手前の「夏の終りは 儚くて」がそれが夢である事を暗示している……なんなら夢の中でも失敗してそれも更に「儚くて」へ掛けているのかもしれない………すごすぎる…
/暗示している事が分かる
— スイカのお寿司 (@must2step) 2020年2月10日
2番 「言葉にならない 小さな気持ちを」 これがまた凄い。
— スイカのお寿司 (@must2step) 2020年2月10日
ここまでに描かれている歌詞を踏まえると、違和感がある。その気持ちは”小さな気持ち”ではない。剰りにも大きい。”私”は恐らくこの気持ちの大きさを自覚出来ていない。
承前
— スイカのお寿司 (@must2step) 2020年2月10日
「言葉にならない」のは「言葉にできない」から。夕方に二人で帰宅している事から学生だと推測出来るが、恐らく、これ程までに大きな気持ちを誰かに抱いたのが初めてなのではないか。そして言葉にできないのならば、その気持ちに形を与える事も自覚する事も出来ないのだろう、と再帰的に分かる
「まぶた描く」が分からなすぎて全然自信無い
— スイカのお寿司 (@must2step) 2020年2月10日
3番の前半があまりしっかり捉えられない。
— スイカのお寿司 (@must2step) 2020年2月10日
「密かにたたずむ笑顔」と「同じ空で広がる」がよくわからない。
思った事は一旦吐ききったので宵待ちの花ツイート終了です
まぶた描く宵待ちの花 が「閉じた瞼越しにぼんやりと見える、夕陽に照らされた君の陰」だとしたら君に(私の)願いを叶えて言ってるのか…いやよく分からなくなってきた
— スイカのお寿司 (@must2step) 2020年2月10日
宵待ちの花を花に投影された概念として解釈するか君で解釈するか…
— スイカのお寿司 (@must2step) 2020年2月10日